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2017年8月 2日 (水)

【Screamo】 Across Five Aprils - living in the moment (2004)

こんばんは。

今日は暑い夏にぴったりな、メロディアスなスクリーモバンドのAcross Five Aprilsを紹介します。



Index

Across Five Aprils(以下、A5A)は2001年にテネシー州で結成された5人組スクリーモバンド。

1stアルバム”A Tragedy in  Progress”をIndianola Recordsよりリリースした後、オリジナルメンバーでギタリストのJason Fieldsが脱退しJarrod Smithが加入しました。

”A Tragedy in Progress”
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翌年2004年にEPとして発表したのが本作”Living in  the Moment”になります。

伸びがある爽やかなクリーンVoをメインにメタリックなパートでは咆哮系のシャウトが炸裂。
リズムギターの音はかなりメタリックなのですが、もう一本のギターで奏でられる甘酸っぱさを感じさせる音数の多いメロディアスなサウンドが非常によい。

バラードの#4でも顕著なのですが、A5Aはクリーンギターのセンスが抜群です。

メタリックなヘヴィーパートが3割、メロディアスなパートが7割くらいの編成でしょうか。

叙情ニュースクール寄りのゴリゴリだった1stアルバムよりメロディ重視の作品に仕上がっています。

メロコア的なシンプルな疾走感でノリ重視!というより激しいパートと聴かせるパートをじっくり練ってバランスよく作ったなという印象。

所属していたIndianolaでもトップセールスを誇るバンドだったということもうなずけます。

ちなみに本作発表後にヴォーカルのSteve Taylorが脱退してしまいます。
2006年には同レーベルより2ndアルバム”Collapse”をリリースし、Victory Recordsに移籍します。

後任Brandon Mullinsはより男らしいといいますか骨太タイプのヴォーカリスト(スクリームはSteveの方が厳ついのが面白い)なので、青臭さを感じるほどのコテコテのスクリーモを楽しむなら本作がおすすめ。

王道中の王道、ツボをしっかり押さえた良作ですので2000年代のスクリーモ/メタルコア好きはきっと気に入ると思います。

メロディアス派は是非!

#1 Saving Seats

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2017年7月21日 (金)

Disiplin - Anti Life (2005)

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フィンランドのWeltenfeindなる人物の1人プロジェクトDisiplinが2005年にMoonfog Productionsよりリリースした2ndアルバム。

2000年にDesolation Squadというバンド名でプロジェクトを開始し、2002年にDisiplinに改名しているようです。

アルバム名こそデプレ系のそれですが、内容は北欧サタニック・デスと呼べばいいのだろうか、スタンダードなブラックメタルには収まらない少し個性的な一枚。

喚き系の王道イーヴル・ヴォイスに、ザラついた少し肉厚感のあるギターリフと突進系のドラムが憎しみを全面に出した攻撃的なサウンド。

邪悪さ、冷たさよりもストレートに攻撃性をアピールするストイックな意志が感じられます。
ブラックメタル的なメロウパートもありますが、疾走パートは非常にデスメタリックな所が面白い。

王道のコールドブラックメタルに飽きている人にはおススメのバンドです。



2017年5月17日 (水)

Insane Vesper - Abomination of Death (2011)

Abomination_of_death

Insane Vesper - Abomination of Death

1. Suscipiat Daemone ...
2. Impious Ceremonies
3. Tearing The Veil
4. Thousand Plagues
5. Cult Of Darkness
6. Atonement Of The Deceiver
7. ... Of Maggots Born
8. The Black Radiance

フランスの4人組Black MetalバンドInsane Vesperが2011年にHarakiri for the Sky等が所属するドイツのArt of Propagandaよりリリースした1000枚限定の1stフルアルバム。

2002年に結成後、EPやSplitを挟み満を持してリリースしただけあり、邪悪でネクロな世界観を全面に出したこれぞブラックメタル!と自信を持って呼べる力作に仕上がっている。

ノコギリのように鋭利で冷たいギターサウンドとアナログな音質でドカドカ疾走する高速ドラム、憎悪に満ちたイーヴルなヴォーカルがアートワークのイメージそのままに地獄のような音像を描いています。

ファストに疾走するパートもカッコいいですが、トレモロを響かせるミドルパートが聴きどころ。
曲によっては宗教的なシンセサイザーやSEを挿入することで寒気のする冷徹さに荘厳さが加わっていて、勢いだけではないセンスの良さが感じられる。

8曲とボリュームは控えめな内容ですが、1曲ずつに聞きごたえがあり聴き終えた後はすっかりダークサイドに堕ちた自分に気付くことでしょう。

2015年にヴォーカルとドラムが脱退しメンバーチェンジを経て現在も活動中です。
声質の似たヴォーカルなので特に違和感はないです。
2016年に2ndアルバムLayilをリリースし、今年フィンランドのMalumとSplitをリリースしています。より北欧系のオールドスクールなブラックメタルに回帰した印象ですね。

#3 Tearing the Veil

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2017年5月14日 (日)

Nine Lashes - From Water To War (2014)

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アメリカはアラバマ州出身クリスチャン・へヴィロックバンドNine Lashesが2014年にTooth & Nail Recordsからリリースした3rdアルバム。

August Burns Red、Living Sacrifice等を擁するSolid State Recordsを傘下に持つレーベルということで勝手にスクリーモ系だと思って買ってみたら同じクリスチャン系でもSkillet等に近いモダン・ロックでした。

印象に残りやすい歌メロ、ライヴ映えするリズム感とメジャー感抜群で根暗な僕にはあまり相性が良くなかったですが、メロディーのクオリティは当然高く、もっと売れて良いのではと思いました。

ポストグランジ/オルタナという個性が出しづらいカテゴリーではあるが、所々にエレクトロ/シンセを導入しているためか、クリスチャンなためか分からないが、曲調が爽やかで華やかさも感じるところが骨太系に偏りがちなバンド群の中では少し個性的。

ということで完成度はピカイチでメインストリーム寄りのアメリカン・ロックが好きな人なら間違いなく気に入るだろう一枚。

シングルカットされた#2"Break The World"を貼っておきます。



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2017年5月13日 (土)

The Devil Wears Prada - Plagues (2007)

今日はThe Devil Wears Pradaの2ndアルバム”Plagues”を紹介します。

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バンドを調べている時に、本作が国内盤としてリリースされるにあたって激ロックが行ったインタビュー記事を見つけたのでそこから引用をします。

INTERVIEW: THE DEVIL WEARS PRADA
http://gekirock.com/interview/2008/01/the_devil_wears_prada.php

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激ロックという存在そのものがもはや懐かしい。

結成は2005年。オハイオ州デイトンで、昨年脱退したドラムのDaniel、2012年に脱退したキーボードのJames、2015年に脱退したリードギターのChris、ヴォーカルのMikeが中心となり、リズムギター兼クリーンヴォーカルのJeremy、ベースのAndyが加わる形でバンドが始動。

2006年にDear Love: A Beautiful DiscordをRise Recordsよりリリースし、本作はその翌年にリリースされた2ndアルバム。

初期UnderroathやStill Remainsに影響を受けたらしく、ドラマティックな展開が売りのメタルコアですね。

突き抜けるようなハイトーンのクリーンVoと大胆なシンセサイザーの導入によりコーラスパートは仰々しいほどにドラマティックに仕上がっています。

喉を絞ったようなギャアギャア絶叫するスクリームをメインにしながら、低音グロウルも併用するボーカルと、過多気味にこれでもかと挿入されるブレイクダウンは2000sメタルコアの王道。

北欧メロデスの叙情性と、クロスオーバーから派生した90sメタリックハードコアの融合がメタルコアと呼ぶならモダン・メタルコアと称するしかないような当時でいう次世代サウンドで、上記のテンプレートな攻撃性とメロディックパートのエモーショナルさを感じるのが正しい楽しみ方なのだろう。

この後Rise Recordsは数多くのメタルコアバンドを輩出して最盛期を迎え、このようなドラマティック、壮大な展開をするバンドも世に現れてくる。

パイオニアと呼ぶような大それた存在ではないと思うけどメタルコアの歴史、並びにその中で大きな存在感を放ったRiseのそれを知る上で大切な作品。


2007年にシングルカットされた#4”Hey John, What's Your Name Again?”






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2017年5月11日 (木)

The Banner - Frality (2008)

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米国ニュージャージー州出身のカオティック・ハードコアバンドThe Bannerが2008年に名門Ferretよりリリースした3rdアルバム。

ディスクユニオンでブラッケンド・ハードコアと紹介されていたが、所々にドゥーミーな雰囲気を醸す暗黒面に堕ちたカオティック系のハードコア。

ラフなギターサウンド、テクニカルでありながらドカドカとアナログな音作りで豪快に叩き上げるドラミング、発狂しっぱなしのヴォーカルで構成されるパンク由来の攻撃性と泥道を歩むような重苦しい南部系のドゥーム/ストーナーテイストのアトモスフィア。

ブラックメタルのような湿っぽさはなく、乾いたアメリカン・サウンドが心地よい。
知性を拗らせた哲学臭もしない潔いまでの暑苦しいハードコア・パンクがベースとなっているためカオティック系に苦手意識のある人にもお勧めできる。.


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2017年1月 8日 (日)

Vargrav - Netherstorm

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今日はフィンランド出身のシンフォニック・ブラック・メタル・バンドVARGRAVを紹介します。
UKに同名のバンドがいるので混同しやすい上、公式ページがFacebookのみで詳細な情報は不明です。

In The Nightside Eclipse期のEmperorを彷彿させるようなシンセサイザーの使い方が特徴的な凍えるブリザード・ブラック。意外とこの路線のバンドって少ないから貴重な存在。

リリースはAzazel、Satanic Warmaster、Evil(Brazil)などを擁するフィンランドの老舗レーベルWerewolf Recordsということで高品質であることはお墨付き。





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2017年1月 2日 (月)

Abigail Williams - The Accuser (2015)

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アメリカのシンフォニックブラックメタルバンドの4作目。
リリース元は引き続きCandelight Recordsより。

サポートドラマーにex-EmperorのTrymを起用し、Dimmu Borgirを師とする壮大なシンフォニックブラックサウンドを新人らしからぬセンスでまとめ上げた1stアルバム「In The Shadows of a Thousand Suns」の発売から早くも8年。

話題の新人がいると、その処女作はキーボードを導入しつつもメタルコアとメロデスを融合させた作品を制作していたことが判明。

路線を大幅変更し更なる高みを目指していくのかと当時の流行人たちの期待を裏切り、2012年発表の「Becoming」では当時流行りのカスカディアン/アトモスフェリック・ブラックメタルに陶酔した長尺作品を発表し、流行りに流されるフェイクだと批判を受けてきた歴史がある。

ヘヴィメタルという世の中の人の大半が生涯関わることのない世界の中でさらに陽を見ないブラックメタルの世界にも流行り廃りは存在してしまう。

流行に弱い器用貧乏と呼ばれてきた彼らはどの道を選択したのか。

結論から申し上げますと今回は良い意味で我々の期待を裏切りました。

ギターは過去最高に歪んだ音で悲痛に苦しむ表現が増えたヴォーカルパート。
かつてないほどの暗黒的世界観を正規メンバー2人で作り上げてきたのであります。

Deathspell Omegaがかつて狂気で塗れた作品を生み出してきましたが、それに近いものを感じます。ただ、先人の完全なる模倣をしないのが彼らの良さであり、DsOの重厚感にポストブラック的なアプローチを加えることで複雑怪奇でありながら聞きやすさを感じさせる工夫が施されています。

昨年からサポートとして活動しているドラマーのChasonはex-Burning The Masses、Fallujah、Oceanoといった技巧派デスコアバンドを渡り歩いてきた実力派で手数の多い器用なプレイが作品の完成度を高めています。どうしても雰囲気、世界観重視に偏りがちなこの界隈において存在感を出す貴重な存在だと思います。

2004年に始動をした彼らですが、現在残っているのはヴォーカルのKenだけのようですね。
作風が二転三転させていく彼と共に過ごしたメンバーの苦労が目に見える気がします。
そんな器用貧乏の元凶の彼ですが昨年度からテクニカル・デスコアバンドのThe Facelessでもボーカルを務めているようです。

そん.なThe Facelessですが、オリジナルメンバーがギター、クリーンヴォーカル、キーボードを兼任しているMichaelのみで、結成も同じ2004年、デビュー作が話題を呼んだ点で非常に近いものを感じさせますね。




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2016年12月30日 (金)

Born From Pain - In Love with the End

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1 Rise Or Die 
2 Judgement   
3 The New Hate   
4 Kill It Tonight   
5 Renewal  Feat. Jacob Bredahl ( Ex Hatesphere, Barcode )
6 Fear This World   
7 Raging Heart   
8 Dead Code   
9 Suicide Nations 
10 Hour Of The Wolf

1997年にオランダで結成されたメタリック・ハードコアバンドBron From Painが2005年にMetal Blade Recordsよりリリースした3rdアルバム。

マッチョイズムに溢れたメタルコア/ハードコアバンドということで西のBorn From Pain、東のHatebreedという風によく比較をされていました。

初期のパンク/ハードコア色の強かったサウンドからメタル色が強くなり、重厚感のある作品に仕上がっています。前半はスラッシーで攻撃的な曲がメインで、後半になるにつれメロデス要素の入った曲が増えてきます。

THE HAUNTED,MNEMIC,CATARACT,HEAVEN SHALL BURN,ABORTED等をプロデュースしてきたTue Madsenによるレコーディングの影響でしょうか。メタラー歓喜すぎる。

ハードコア由来のタフなグルーブ感とスラッシュメタル由来のザクザクとしたメタリックな攻撃性がバランス良くブレンドされており、このバンドの圧倒的なセンスの現れですね。

メタルとハードコア、興味のない人からすれば煩い音楽と一蹴されてしまうはぐれ者同士。似ているようで違う部分もあるけど、両方ともカッコいい、素晴らしい音楽なんだと改めて実感。

僕は初期のアルバムより曲が洗練されていて好きですね。
これ以降の作品は未入手なので機会があれば聴いてみたいです。

冒頭の#1から途切れるぬことのない緊張感。まさに重戦車と呼ばれるにふさわしいタフガイミュージック。ヴォリュームをMAXにして体で感じてみてください。





#10もド・スラッシュメタル!なゴリゴリのイントロからモッシーなギャングコーラスの大合唱を経て終焉を告げる最後のパートが悲しげなメロディアスパートで終わる良曲。





2016年11月 1日 (火)

V-last - red rabbit (2009)

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1. Red Rabbit
2. 自爆テロ命令

2009年に東京で結成、2011年に解散した4人組ヴィジュアル系バンドV-lastの2ndシングル。
”テロ”と称した激しいパフォーマンスが一部で話題であったバンドであるが、重さ、暗さを前面に出したアンダーグラウンド感を売りにした2010年代のラウド系とは異なり、軽快で分かりやすい曲調です。

激しさを控えめにキャッチーな歌メロを全面に出した#1、突進リズムとシャウト連発のハードな#2という構成。

メンヘラ気味の歌詞、温かみのあるアナログな音作りがNIL期までのガゼットを彷彿させるザ・2000年代ヴィジュアル系な感じ。ニューメタル~モダンメタルコアをベースにしたダーク/クールな音作り、濃いメイクとゴリゴリの激しさで埋め尽くされる現行シーンの主流であるラウド系に食傷気味のあなたに勧めたい、懐かしさを感じさせる作品。

メタルをルーツにした激しさとパンク上がりの攻撃性って興味のない人からすれば同じに聴こえるのだろうけど、両方とも聞いてきた僕からすると相容れない部分がどうしてもあると思っていて、酷い現実に対する怒りを原点とするパンクのほうが直情的で分かりやすい、メタルはそれをさらに歪んだ方面で昇華させているイメージ。

勿論パンクもニューウェーブだったりゴスだったり幻想的な方面にも進んだけれど、その結果ヴィジュアル系が影響を受けて成立をしていって・・・
90年代のヴィジュアル系が幻想世界を目指していったのに対し、2000年代は恋愛とか現実的なものをテーマにしていて、2010年代はヘヴィなサウンドでまた地下に潜っていって。。。

完全に後追いですけど、2000年代ヴィジュアル系が性に合うなぁと思う最近で、今日紹介させていただきました。

解散まで6枚のシングルを発表しましたが、4thまでは本作に近い激しめの作風みたいなのですので本作が気に入れば聴いてみていいと思います。



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2016年10月10日 (月)

Burlakult - A Call From beyond The Grave (2013)

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カナダ出身のブラックメタルバンド、Burialkultの1stフルアルバム。
2011年に結成され、セルフタイトルデモとEP”Evil Antichrist Hordes”を経て渾身のフルレングスということで気合いが入っているのか悪魔のパワーで気に入らないものを全て駆逐するかのような邪悪で残虐的なアルバムに仕上がっています。

レーベルはスウェーデンのBlood Harvest Records

本作には12曲収録、イントロの#1、SEの#10を除くと10曲のうちおおよそ半分は爆速破壊系の疾走曲で、残り半分はミドルパートを活かした邪悪で重厚な曲で構成されています。

ヴォーカルを務めるPhlegathonのスタイルは中低音メインのガナリ声で、絶叫で狂気を醸すより地獄の底から叫ぶような邪悪な雰囲気で極悪。ギターもジャリジャリしたブラックメタルの棘棘感を全面に出しつつ、低音部も重く入っているので他の同ジャンルバンドより暴力性が高く音楽性にマッチしている。ドラムも緩急のつけ方が上手くてパワフル。演奏力云々を語るジャンルではありませんが、プロダクションも含めてカルト系バンドでありながら高いプロ意識が伺える高品質な内容に仕上がっています。

現在はバンドロゴも一新し、メインのメンバーは3人になりながらもライヴを中心に精力的に活動を続けているようなので今後の動向にも目が離せないですね。

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現時点のメンバーは
Phlegathon - Vocals
Serpent Tongue - Guitars
Oblak Ilking -Drums

本作制作時でメンバーが確認できるのは少なくともヴォーカルだけですが、如何せんこの業界はステージ名なんてよくわからないものが大半ですから気にしないことにします。

全曲捨て曲はありませんが、爆走デストラクション系から1曲、重厚邪悪呪い系の曲から1曲選びたいと思います。

イントロ明けの#2"By Satan Possessed"も迫力があってかっこいいのですが、残念ながらYouTubeに上がっていなかったので#11"Necrotormentor"を是非お聴きください。


ミドルテンポ系の極悪曲は#5,6,7で悩みましたが、#6"Filth"がお気に召されるのではないかと。


僕は恥ずかしながらディスクユニオンで中古品を購入しましたが、新品を希望であればディスクユニオンオンラインで注文をするか、ほぼ値段が変わらずCDと限定LPが手に入るはるまげ堂で購入していただくのが良いかと思います。
http://obliteration.shop-pro.jp/?pid=101608880

では憎むべき連休明けの明日に備えて英気を蓄えておくことにします。

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2016年7月31日 (日)

V.A - Shadows of Tragedy  (前半)

こんばんは。
本日ご紹介させていただくのは、メキシコのインディーズレーベルSelf Mutilation Servicesが2008年にリリースしたスプリットアルバム”Shadows of Tragedy”です。スプリットなのでまずは前半3バンドを紹介。

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Tracks:

01. Acedi - Drowned in Failure
02. Grimlair - To Kill Oneself to Exist and Choose Our Way
03. Grimlair - Captive Souls in Slaves & Artificial Bodies
04. Black Hate - The Glorious Moments
05. Black Hate - M/S Salmonella (Lifelover cover)
06. Blodarv - I Hulernes Rige
07. Blodarv - Sharpstone Mountain
08. Nocturnal Depression - One Night Among Nightmares
09. Nocturnal Depression - Cthulhu is Awakening
10. Nocturnal Depression - The One Haunting My Mind

リリース元のSelf Mutilation Servicesは日本語に訳すと「己の手足の切断」ということでコテコテのDepressive/Suicidal系のレーベルです。

まず、1曲目から見ていきましょうか。

Acediはデンマークの1人プロジェクトで2007年から始動し2枚のアルバムを遺し2012年に活動の幕を閉じました。

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厭世的な歌詞、世界観に沿ってイントロからミニマム的に陰鬱なサウンドを反復しています。
呻く様なヴォーカル、悲壮感を助長させる冷たいシンセサウンドとミドルテンポで救いようのないデプレの王道です。Xasthur系の泥沼タイプの重厚さはないから聴いてて気疲れすることもないので地味な曲ですが個人的には結構好きです。






2バンド目のGrimlairはフランスの1人プロジェクトで、こちらは1998年始動と地味にキャリアは長くまだ現役!

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1バンド目のAcediと違ってノルウェーブラックメタル(というかBurzum)からの影響が強く感じられるバンドで、メインのギターリフも古典的BMトレモロだし、機械で加工したようなヴォーカルもBurzumっぽい。

ただ、絶望一色というわけではなく2曲”To Kill Oneself to Exist and Choose Our Way”の後半はシューゲ系の郷愁館溢れるメロディがトレモロブリザードと対比されるように乗っけて演奏されます。この後半のパートは必聴ものです。

古き良きノルウェーブラックへの多大な敬意を感じさせつつ、世界中に広がったDepressive/Suicidal/Post Black系の表現力の広さを持つ良いバンドです。お勧め!


3バンド目のBlack Hateはメキシコで2006年に結成。2012年頃まで1人で憂鬱なデプレをやっていましたが、現在はバンド形態になりその思想の対象を内省的な自分の心から宇宙にまで広げたモダンなブラックメタルをやっています。

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1曲目は優しいイントロから始まり、ただのデプレではないことが分かる。2曲目でLifeloverをカバーしているあたり引き出しの広いバンドで、前半は囁きに近いヴォーカルとポストブラックっぽい曲調。途中からAustereのような鬱蒼とした雰囲気に変わり悲壮感漂う曲調へ。哀しみを帯びた叫びが途絶えると、クリーントーンで奏でられるギターと朗々と歌い上げるフォーキッシュなパートへ。荒んだトレモロと同時に高温の絶叫。テンポは一定で淡々とした曲の中でドラマティックな展開が。才能溢れるバンドです。おススメ。


 

2曲目は先述の通りLifeloverのカバー。デプレッシヴブラックとモダン・ゴスロックを融合し進化を続ける彼らに敬意を示し、ヴォーカルも限界まで表現力を活用している。泣き叫ぶような呻き声から吠えるようなグロウルまでを使いこなしている。曲自体はリズムがロック調のデプレで不安を煽るメランコリックなピアノが印象的。原曲も聴いてみたいですね。

原曲はこちら。


ひとまず前半の3バンドを紹介しました。
この系統に興味がある人なら取っつきやすいバンドが多いので見かけたら手に取ってみることをお勧めします。

夜は長いようでいつのまにか日が昇って朝になります。
おやすみなさい。同じ月の下で良い夜を。
Dear the beautiful night...


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2016年7月18日 (月)

Eastern Front - Blood on Snow

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1. Stalinorgel
2. Battle Of Smolensk
3. Blood On Snow
4. Unleash The Panzer Division
5. Motherland
6. Dvenadtzat Kilometrov Ot Moskvy
7. At The Gates Of Moscow
8. Where Warriors Once Fell

UK出身で2006年に結成されたブラックメタル・バンドEastern Frontが2010年にリリースした1stアルバム。リリースは名門Candlelight Recordsより。

カバーアートを見てわかるように戦争がテーマの荒涼としたブラックメタルをやっている。
基本的には手数の多いドラムを基礎としたファストなサウンドなのだが、このバンドはトレモロやアルペジオを活かした辛めのメロディアスパートが魅力的。ポストブラック系の優しいやつじゃなくて、悲壮感溢れる感じが良い。

ヴォーカルはギャアギャア系のシャウトをメインにしつつグロウル的な低音の獣声も使い分ける。音質もUKのバンドらしくしっかりしていてスッカスカではなくて重みがある。

テーマである戦争を想像させるようなオーケストレーション、SEの挿入など自らに課した作品のメッセージを聴き手に伝えようとする固い意思が伝わってくる。演奏など特に不満に思う点はないが、あともう一歩音に説得力があればかなり良い作品になったのではないか。2014年に2ndアルバムをリリースしているので時間があるときそちらもチェックしたい。

本作のトレーラー。インディーズ感がバリバリ伝わってくるがカッコいい部分を抽出しているので気に入ると思うし彼らの古き良きブラックメタルに対するストイックな愛を感じます。







ちなみに2ndアルバム収録曲のlyrics videoがこちら。
さらに寒々しいブリザード感が強まっていて、どんどん暗黒面に落ちていっているので好きな人にはたまらんかと。









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2016年7月13日 (水)

僕たちが何かを必要とするということ

個人的な話になるんだけど、1か月前から一人暮らしをしている。
今まで実家に当たり前にあったものが、実は一つ一つ生活するのに必要なものだったんだと痛感させられる日々だ。
人は、生活をしていくうえでたくさんのものが必要。
当たり前のことだけど、もしコップがなければ水が飲みたくても飲むことはできないよね。

モノではないサービスや、人に頼みごとをすることも同じ。
お金を払う行為が発生するかどうかだけが違うだけで、何かをやってもらう必要があるからお金を出してサービスを買ったり、他人に依頼をしたりする。

もし、人に何かを頼んだ時にそれをやってくれなかったらどうだろう。
当然、僕らはそれらが必要だから頼んだわけで困るよね。

必要としていたモノ、行為が提供されたとき、大袈裟だけどそのおかげで僕たちは生きていくことができる。例えば、喫茶店でコーヒーを飲むことで、気持ちを落ち着けることができる。もし、リラックスにはコーヒーが欠かせない人だったらコーヒーを提供されることで1日の生活を成り立たせることになるだろう。コーヒーが飲めて良かったなぁと思う。

最初に書いたコップにしても同じ。
コップがなければ水が飲めない。逆に言えばここにコップがあるから水を飲むことができて生きていくことができる。


自分にとって必要なものを手にしたときは素直に感謝しよう。
金額や自分にとっての価値の大小にかかわらずだ。

感謝をすることで人は幸せを感じるらしい。
だからどんな小さなことでも有り難いと思うことが一番だけど、実際生きているとそんなこと意識しないでどんどん時が過ぎて行ってしまう。

それなら、何かを必要としたときは自分が愛情を持てるようなものを買うべきだ。
僕たちは聖人ではないからちょっと現金なところがある。それは受け入れて、日々幸せを感じるためにちょっといいものを買ってそのありがたみを感じて生きよう。

何かを買う、手に入れることは自分が必要だと感じているから発生する行為。


それを意識して自分はこのものを必要だとしていたんだ、手に入れることができて幸せだ、と感じられたら、次から何かを買うとき、サービスを受けるときにより充実感を味わえるし、サービスだったらそれを提供してくれた人にやさしく接することができるよね。

明日一日がまた、幸福に感じることができますように。

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2016年7月12日 (火)

ブログタイトル変更とこれから

このブログを開設してはや7年くらい。
ここでブログの命ともいえる名前を変えて、今後どうしていきたいかを書き綴っていく。

主に取り扱う音楽はブラックメタル、V系、ハードコアなど。

ダークなものに心奪われる人たちが胸躍るようなコンテンツを紹介していくことをコンセプトとしました。

世の中には大量の情報とモノが飛び交っているけど、その中で光るものはほんの僅かに過ぎません。この砂の中から金を探すような作業は時間がかかるけど、せっかくここに立ち寄ってくれた人たちを失望させないようにすることを使命としてゆっくり更新していきます。

いつの日か、仮面を被った貴族たちが集う己の趣味趣向を晒しつくす古びた洋館のような存在になればいいな。

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2016年7月 4日 (月)

HYDE - 666 (2003)

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01. SWEET VANILLA
02. HELLO (Album Mix)
03. WORDS OF LOVE
04. HORIZON
05. PRAYER
06. MASQUERADE
07. MIDNIGHT CELEBRATION
08. SHINING OVER YOU
09. FRUITS OF CHAOS
10. HIDEAWAY

L'Arc∼en∼Cielのhydeのソロプロジェクト2枚目のアルバム。
アコースティックとか内向的で複雑な曲をやるのかと思いきや、難しいことは考えすぎないシンプルなへヴィロックをやってます。VAMPSもそうだけど、hydeは意外とロックンロールな関西のお兄ちゃんなのかもしれない。

ロックバンドにはよくあることだけど、キャッチーな曲が入った入門編のアルバムとか、メジャーデビューしてキャッチーになったアルバム、逆に思いっきり激しいアルバムを作ってみたり、、、その合間に決して入門編とは呼ばれないハードよりの硬派なアルバムがある。

特別有名な曲が入ってなかったり、アーティストにとっての原点回帰がリスナーにとってはイマドキではない、地味だと思われてしまったり。でも、僕はそういうアルバムが一番好きだったりする。

中身を空ける前から何が入っているかわかっているプレゼントより、最初なんだこれ?って思って放っておいて忘れたころに引っ張り出してみたら実はすごいものだったり、燻し銀のようなコアな良さがあると思う。

このアルバムはシングルカットされた#2 HELLOとか#4 HORIZONとか分かりやすい曲もあるけど、他の曲は何度も聴いてみないと良さがわからないかもしれない。特にラルクの芸術的な感性が響く人には地味なロックに聞こえてしまうかも。

へヴィーなギターサウンドを中心に、hydeも低音を響かせた色気のある歌い方を意識していると思う。クールでセクシーな大人のロック・サウンド。そんな呼び方がぴったりなシックなアルバム。いろいろなものを経験して、いい意味で力の抜けたような感じを受けた。

好きな曲は特徴的なリズム感がクセになる#3、ミドルテンポでクールな#5、荒々しい#6、高貴なシンフォニーサウンドがロックを芸術的なものに昇華させた#8とかかな。そのほか、ライヴで定番な#7、アルバムを締めくくるには軽快で後味爽やかな#10とか。

全体的に洋楽を意識したようなサウンドで、V系らしいクセもあまり感じない作品なのでロックが好きな人は聞いて損することはないと思う。ダークな雰囲気に惹かれてジャケ買いしてみてはいかがでしょう?ブックオフに行けば280円で買えると思うのでw

#4 HORIZON

#5 PRAYER


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2016年6月27日 (月)

DEViL KiTTY - エセイカレRCOK STAR (2003)

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DEViL KiTTY - エセイカレROCK STAR

1 DQNなエセ麺カノ
2 万歳イカレ系
3 ROCK STARの恋
4 Hello Katty

Members:

Vo: 優雅
G: Yura
G: 沙咲
B: 弑夕
Dr: 輪

2002年に結成され、2年間で活動の幕を閉じたヴィジュアル系バンドDEViL KiTTYの1stシングル。

音作り、曲名、メイクなど2000年代V系っぽさがプンプンしているバンド。
ゴスから発展してきた黒服系の90年代、メタルコア化が進みラウドに特化していった2010年代、その中間とされるこの年代、実は結構好きです。

ヴィジュアル系がアンダーグラウンドのものからだいぶカジュアルになり、それを嫌う人もいますがバンドマンの日常感を歌詞にしたり、音作りも重くなっていったこの時代。

ちょっと話が脱線しましたが、このバンド、曲名からネタ臭いバンドっぽいんですけど実にいいセンスをしたバンドです。大日本異端芸者時代の流鬼を彷彿させる鼻につく歌い方は好き嫌いが分かれるところですが、ジャリジャリした歪んだギターサウンドに、ギャーギャー系のシャウト多発する疾走感、それでいてメロディーセンスも良い。

4曲のミニアルバム的な感じですが、#3以外は激しめの暴れ曲。#2はライヴ演出をしたMC付きの曲で、ひたすらヘドバンを煽る低偏差値ソング、でも不思議とノリノリになってしまう。

個人的に好きにはメロディアスナンバーの#3。ミドルテンポで激しいところもありながらすごくメロディがいい。

所属レーベルのLuciffer's Recordsの解体により解散した彼らもROCKSTAR RECORDSに加入し再結成したようで動画を見ると全体的にスキルアップしていてかっこいいバンドになってます。



DQNなエセ麺カノ
https://www.youtube.com/watch?v=WMpmSybMpo0

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2016年6月15日 (水)

KISAKI PROJET Feat. 砂月 - 壊詞〜an ideal of beauty Desperate〜 (2012)

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KISAKI PROJET Feat. 砂月 - 壊詞〜an ideal of beauty Desperate〜 (2012/10/31) [UCCD-327]

1. 想
2. 勿忘草
3. 消影
4. 華眩
5. 道標
6. 存在理由

Members:
KISAKI : Bass&All Compose
砂月 : Vocal

地下線ことUNDER CODE PRODUCTIONのボスであるKISAKIのソロプロジェクト第二弾でヴォーカルは元RENTRER EN  SOIの砂月を迎えている。ちなみに2002年から2008年まで続いた第一弾はヴィドールの樹威を起用していた。

さて、音楽性としてはKISAKIが得意とする壮大なシンセサウンド、耽美的なピアノなどを全面に出しつつ、そこに女性的とさえいえる中性的で透明感のある砂月の声が乗る、ドラマティックで美しい曲が勢ぞろいしていて6曲と曲数自体は少ないものの、#1,2,5が6分を超える曲なので物足りないと思うこともないだろう。

神秘的なオーラを纏うシンセサイザー、ピアノをメインとするバックのサウンド、慌ただしい現実を忘れさせてくれるようなゆったりとしたリズムで奏でるギターソロがどの曲でも楽しめます。意図的に通常のバンド演奏を目立たなくしているのかいい意味で人間臭さがない幻想的な世界。

太古から人々が夢見た眩いほどの理想郷-ユートピア-を想像し感じたいとき、聴いてみてください。V系が苦手な人も砂月の声は透き通っていて聴きやすいので抵抗を感じづらいと思うのでお勧めです。傑作。

#2 勿忘草 (MV)


樹威時代の作品は聞いたことないのでまた機会があれば聞いてみます。


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2016年6月10日 (金)

D'espairsRay - Coll : set (2005)

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D'espairsRay - Coll : set (2005/6/29)

1. Infection
2. Dears
3. in vain
4. Grudge
5. 月の記憶 -fallen-
6. Garnet
7. アベルとカイン
8. 「浮遊した理想」
9. "Forbidden"
10. 灰と雨
11. Tainted World
12. [The World In a Cage]
13. Marry of the blood ~bloody minded mix~
14. BORN ~white stream mix~

Members

Vocal: HIZUMI
Guitar: Karyu
Bass: ZERO
Drums: TSUKASA

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1999年に東京で結成されたヴィジュアル系バンドD'espairsRayが2005年にリリースした1stフルアルバム。

光と闇という意味のバンド名を背負った彼らが目指したのは、退廃的なゴシックサウンドと破壊的なラウドサウンド。インディーズ期ということもあり、光の部分はどこに行ってしまったんだと言いたくなるほどダークな世界観に徹しているアルバム。

#1~#4までは激しい疾走曲が続きます。クリーンもガナリ声がメインでシャウトを連発するHIZUMIの歌唱、畳掛ける楽器隊の攻撃的な音の塊。ヘドバン必須の暴れナンバーが詰まってますが、個人的には#4"Grudge"が一番好きです。

アルバムの中盤となる#5~#9はミドルテンポでメロディに拘った良曲が続きます。
相変わらずガナリ声気味ではあるものの、しっかり歌い上げるところはV系らしく艶やかな歌声を披露。作詞作曲共にKaryuが担当した#5は、キャッチーな歌メロと後半の静かなパートが素敵です。2003年にシングルリリースした#6はざらついたクリーンコーラスと激しいスクリーム、ギャングコーラスが掛け合う展開になっていて、ライヴ映えしそうな曲。サイバーなイントロからラウドなバンドサウンドが始まる#7もスピード感があってかっこいい。シングルカットされた(2004年発売の-gemini-に収録)#8は軽快なドラムソロからシャウトメインの疾走パートに入り、そのままバンドサウンドメインで突っ走る。一度聴いたら忘れない覚えやすい歌メロといい、分かりやすい激しさという点でシングル向けな曲です。確かカラオケにも入っていた気がします(笑)。ヘヴィサウンドでラウドながらバックに軽快なシンセ音が鳴っていたりしてノリやすいリズムと言い明るめの曲が#9。†ザ・V系†なロックバラード#10はバラードにしてはリズムギターが重くて速めですが、後ろで神聖なシンセサイザーやピアノが奏でられていて神秘的な雰囲気を醸し出している。こうしてColl:setの旅は静かに終わりを迎えるのかと思いきや、ZERO作曲の#11を入れてきました。ゆったり目なテンポとはいえ、先ほどまで続けてきた曲に近いのを敢えてここに持ってきた理由はよくわかりません。そしてアウトロ#12。

#13,#14はボートラ的なポジションでしょうか。2003年のシングル”MaVERiCK”収録の”Marry of the blood”と2004年発売のEP”BORN”収録の”Born”のリミックスです。共にサイバーな雰囲気を全面に押し出していて、ヴォーカルも一部機械加工していてわざと聞こえ辛くしたり、ドラムパートをヘヴィなエレクトロビートにしてみたりと、インダストリアル方面に進もうとしていた彼らがやりたいことを理解した。世界観とは合致していると思うので、こっち方面に特化したEPとかあったら楽しめたなと思ったり。#14”Born”の方は結構カッコいいです。

2004年に初の渡米を経験して以来、海外で数多くのライヴを行い、2006年にはかの有名なWacken Open Airに参戦するという日本独自のカルチャーであるヴィジュアル系を海外水準のものとした立役者でもあります。メジャー進出以後キャッチーでラフな曲が増えていった彼らですが、闇に徹しながら彼らにしか作れない世界観を表現しつくした傑作と言えるでしょう。ラウド系のジレンマというか宿命というかどうしても似たような曲が多くなってしまうことは少し目をつぶりましょう。

HIZUMIの喉の治療が長引くということで2011年6月15日をもって解散。11年の歴史に幕を下ろした。HIZUMIはUMBRELLA名義でデザイナーとして活動、Karyuは元PIERROTのキリト率いるAngeloに加入、ZEROとTSUKASAはTHE MICRO  HEAD 4N'Sを結成して活動中。
再結成されることはなさそうですが、解散後も皆がアーティストとして活躍していることから、非常に才能に恵まれたメンバーだったことが伺えます。11年間メンバーチェンジなしで活動を共にしてきただけに残念でならないです。

オススメ
#4 Grudge
#5 月の記憶 -fallen-

MV
#6 Garnet




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2016年6月 6日 (月)

SCREW - FUGLY(通常盤B) (2014)

Screw_fuglyb

Tracklist:
01. FUGLY
02. 呪縛は永劫に…
03. 至幸を狂わす半解な天秤 -New Recording Ver-

Members:
Vocal:鋲
Guitar:和己
Guitar:マナブ
Bass:ルイ
Drums:ジン

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2014年4月23日にSCREWが発売したメジャー第4弾シングル。大量に流通したのかブックオフに必ず並んでます。(笑) 
販売形態は全4種類で、#1,#2にDVDが付属する初回限定盤A,Bに#3が”delete”の通常盤A、#3が”至幸を狂わす半解な天秤 -New Recording Ver-”の通常盤Bです。僕が買ったのは通常盤Bです。

本作リリースの5か月前に発売されたシングル”CAVALCADE”から全面的にヘヴィロックとエレクトロの融合を押し出してきた彼らのその路線を強めた作品です。

#1はエレクトロというよりもはやダンスフロアのよう。もちろんヘヴィなバンドサウンドは併存しているけれども、みんなで踊るようなエレクトロに鋲さんらしいマイルドな甘い声が乗っかっているような感じ。ちなみにFUGLYというのはFucking Uglyからとった造語とのこと。

#2は、シャウトボーカルとヘヴィサウンドがメインのSCREWらしい音。コーラスのメロディもキャッチー。中盤から無機質でインダストリアルなパートが入ってきます。ちなみに、この曲には元SoulflyのMikey Dolingがギターソロで参加しています。SoulflyもScrewもルーツであるヘヴィロックという点では同じなんですね。

#3は、初期に当たる2007年のアルバム”Fusion of the core”に収録されたナンバーの再録。猟奇的な歌詞、ダークな攻撃的パートがいかにもダークV系という感じですが、クリーンで歌うパートがとにかくクールな名曲。

通常盤Aに収録されている”Delete”もいい曲ですよ。日本語詞メインで、爽やかな曲です。インタビューでVo.鋲がスプライトのような爽快感って表現してたけど、SCREWってコーラとかドクぺみたいな毒々しい感じの曲が多いから新鮮だったし、引き出しの多さを知った。

ブックオフ108円コーナーの常連という感じで大量に流通してて、最初はただチャラいだけじゃんって思っててあんまり好きじゃなったんだけど、最近聴きなおしてみるとハマりましたね。キャッチーでメジャー感がある作品であるのは間違いないけど、無暗にラウドに激しくを目指していた頃より格段に個性が出てきていると思う。音楽的なルーツは分かりやすいけど、それを上手く融合してリスナーに親しみやすくするのってなんだかんだ言って簡単ではないと思うし、何度も聴いてみると彼らのセンスが分かってくるのかなって思う。この路線をもっと貫ける余裕があったらよかったな。

従来のSCREWが好きな人は#3,#2がおすすめ。前作CAVALCADEが気に入った人は#1が良いと思う。

#1 FUGLY (MV)



#3 delete
通常盤Aに収録のc/w。個人的には結構好きです。

#3至幸を狂わす半解な天秤 -New Recording Ver-が収録の通常盤B

#3deleteが収録の通常盤A

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