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2013年2月 1日 (金)

NIRVANA - In Utero(1993)

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NIRVANA - In Utero [DGCD-24607]

Tracklist:
01.Serve The Servants
02.Scentless Apprentice
03.Heart Shaped Box
04.Rape Me
05.Frances Farmer Will Have Her Revenge On Seattle
06.Dumb
07.Very Ape    
08.Milk It   
09.Pennyroyal Tea
10.Radio Friendly Unit Shifter 
11.Tourette's
12.All Apologies

80年代に絶頂を迎えたヘヴィメタルの衰退期にシアトルの地下から登場しアメリカのロックの歴史を塗り替えた伝説的ロックバンドNIRVANAが1993年に発表した3枚目にして遺作となった作品。今年2013年は本作の20周年記念ということで取り上げてみた。

メタルを愛好する僕がNIRVANAに出会ったのはニコニコ動画で出会ったある曲がきっかけだった。そう、いわずもがなであろう、かの”Smells Like Teen Spirit”である。はっきりいって衝撃を受けた。デスメタルのような複雑なリフワークによる曲展開に慣れていた自分にとってシンプルなギター1本でこれほどの展開を作り出すとは。そしてそのシンプルな楽曲から感じる迫力。その曲が収録されているアルバム”Nevermind”を買いに行くまで時間はかからなかった。

正直に言うと僕はロックという音楽の中ではメタル以外にはほとんど興味がなかった。70年代から続くハードロックはドライヴ感あふれるグルーヴやキャッチーなコーラスが魅力的であったが基本的にはツェッペリンをベースとしたロックの繰り返し。パンクロックの持つ過激な攻撃性は魅力的であったが、プリミティヴなブラックメタルと同じくらいどれも同じサウンドに聴こえた。世間一般でいう”ロック”はUSポスト・オルタナティヴ・ロックとポップなパンクロックだったが、これもキャッチーな曲だから歌メロが印象に残るだけで曲展開はほとんど変わらない。
別にロックが嫌いなわけじゃない。ただ、初めてメタルを聴いた時のような衝撃を”ロック”で受けたことがないということ。

そんな中で僕に衝撃を与えた”ロック”バンドがNIRVANAだったということ。

勿論初めて聴いた彼らの曲が”Smells Like Teen Spirit”だったし、その収録アルバムはキャッチー路線をすすんだ”Nevermind”だったから進んでアンダーグラウンドなサウンドに仕上げた本作を聴いたときはピンと来なかった。「あの」NIRVANAらしい天才的にキャッチーなコーラス、リズムが耳に届かないことに疑問を感じたのも不思議ではなかった。でもこのレビューを書くためもあってかなんとなくこれといって聞きたい音楽がないときはステレオに本作のCDを置いた。そして何回も聴いた。

これほど自分がメタル好きでよかったと思ったときはなかった。

本作ははっきり言って2ndのように歌メロで聴かせる作品ではない。ましてや1stのような若さの衝動で怒りをぶつけるような作品でもない。

ではこの3rdアルバムの聴きどころとは何か。それはギターに始まり、ベース、ドラムというすべての楽器の演奏なのだ。

同じリフをリズミカルに反復して怒りに満ちたヴォーカルを強調するシンプルなスタイルにはじまり、曲ごとに違ったメロディを奏でるギターの演奏がなんといっても魅力。ジャンルは違えどこうしたギターの演奏に惹かれるのがメタラーというものではないだろうか。それに加えてリズム隊のベースとドラムはインディーの鬼才と呼ばれたスティーヴ・アルビニによるサウンドメイキングによって時にギターやヴォーカルを超えた存在感を出すほどに強く主張していて、特にダイナミックなドラミングは他のロックアルバムでは聞けないほどの迫力がある。ベースについてもギターリフがシンプルなチューニングで構成されているためベースが紡ぐ力強い低音域は素晴らしい楽曲の大きな要因となっている。

全米だけで3000万枚を売り上げたモンスターヒット作"Nevermind"のような即効性はない。ただ、このアルバムを楽器の演奏が楽しめるぐらいの音量で繰り返し聴くことで、テクニカル至上主義と呼ばれるヘヴィメタルを上回る演奏の素晴らしさ、天才的な作曲能力に圧倒されることになるだろう。また、歌メロがキャッチーじゃないことも楽器の演奏により集中できるという側面もある。

アンダーグラウンドな気質を持っているのに洗練された演奏。一瞬矛盾しているように聞こえるこのフレーズがあらわすのがまさに本作なのだ。

YouTube

#7 "Very Ape"



#9 "Pennyroyal Tea"





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